[Published: July 5, 2022 10.13pm AEST] – ヴァネッサC.、10歳、アリゾナ州ギルバート、アメリカ合衆国
[答えてくれる先生] : Hawani Negussie
ハワニ・ネグシー 博士
マサチューセッツ大学 (UMass) グローバル校 幼児教育の議長 兼 助教授
子供たちは多くの理由で学校に行きます。いつどこに行くかは、年齢、場所、親の好み、地域の方針によって異なります。両親は子供たちを学校に送り、家庭において自分たちから受けるものや地域社会から受けるものとは異なる体験に子供たちを触れさせます。学校は、探検、自己認識、他の子供たちとのつながりのためのスペースを提供するように設計されています。教師は、子供たちが自分の持っているスキルを強化するように促し、学年から学年に進むにつれて新しいスキルを身に付けるのを助けます。
私は過去20年間、さまざまな状況下で、生まれてから21歳までの子供たちと一緒に勉強して働いてきました。私はよく、就学前から始めて、子供たちにとって最高の学習環境を作る方法について考えます。私にとって、それは次のことを確実にすることを意味します。つまり、すべての子供たちが、学習ニーズだけでなく、人生のすべての段階で、身体的、社会的、感情的な幸福も満たすことができる学校に通う機会を持つことです。
未就学 (Preschool)
米国の3〜5歳の約61％は、ある種の幼稚園に在籍しています。これらは脳の発達にとって重要な年齢であるため、質の高い学習プログラムに参加することが不可欠です。
幼児にとって良いプログラムとは何でしょうか？子供たちは遊びを通して学ぶので、遊びがほとんどの活動の焦点であることが重要です。また、教師が子供たちと交流し、各子供のニーズに対応することも不可欠です。
この重要な発達段階の間に、子供たちはまた自意識 (sense of self) を形成します。たとえば、家に別の子供がいる場合、彼らは自分たちを兄や妹だと考え始めるかもしれません。子供たちはまた、他の人とより深くつながり始め、自分の気持ちを伝えることを学び、共有を練習します。学校が教室に子供のアイデンティティ、文化的規範、伝統を取り入れている場合、生徒は帰属意識と一体感を感じます。これは、子供たちが学習にとって重要な他者との交流を形成するのに役立ちます。
小学校 (Elementary school)
5歳または6歳でキンダーガーテン (注1) に入学する子供たちは、この新しい体験に対する緊張や興奮など、さまざまな感情を抱く可能性があります。おそらく子供たちは、キンダーガーテンを始めることが「本当の学習」の始まりであると大人が言うのを聞いたことがあるでしょう。しかし、そうではありません。子供たちは生まれた日から学びます。
キンダーガーテンへの移行に伴い、子供たちは行動や対応の管理、問題解決、論理的思考などの個人的および社会的スキルに取り組み始めます。子供の初期の経験は、世界がどのように機能するかについての彼らの考えを広げます。そして、成熟するにつれて、可逆性や、水が氷に変わってから水に戻るなど、より複雑な思考プロセスをよりよく理解できるようになります。彼らが探求し始めるかもしれないもう一つの概念は、星型の容器を満たす砂のように、物質がそれが占める空間の形をどのようにとるか、そしてなぜそれが起こるのかということです。
小学校を卒業するにつれて、読解力と理解力が向上し、本を読んだり、ドキュメンタリーを見たり、美術館に足を運んだりするなど、さまざまなリソースを使って、教室の内外で出会ったアイデアを理解できるようになります。生徒がもっと先に学校で受ける教育は、これらの経験に基づいています。
中学生は、教室の内外で自分のスキルを応用し、より多くの学業と学校関連の責任を引き受け始めます。
中学校 (Middle school)
中学生の頃、生徒が通常10歳から13歳のとき、子供と保護者の両方がさまざまな方法で学校と交流し始めています。教師はますます生徒に責任を負わせ、教室で起こっていることを生徒の才能と強みに合わせてパーソナライズ (生徒一人一人に合わせる) するために最善を尽くしています。
生徒の自立が進むにつれ、保護者は学校に関連する責任を生徒に引き継ぐことがよくあります。生徒たちは、自分の周りの人々が自分が誰であるかを確認し、すべてのレベル、特に中学校で習得済みのスキルを適用することを薦めてくれるときに、自分自身を有能で役に立つと感じます。
子供たちが直面しているすべての課題を理解することは、たとえば、友情の維持、思春期、他の人々などに適合することは、彼らが圧倒される可能性があります。しかし、中学校は生徒が自分のスキルと才能を磨く機会も提供しています。一部の学校では、バンド、演劇、ロボット工学など、日常の学習と並行して学び、遊び、成長するための新しい機会を提供している場合があります。
高校は、生徒が批判的に考え、他の人とコミュニケーションをとる方法を学び続けながら、自分の興味や情熱について理解を深めるのに役立ちます。
高校 (High school)
高校は成人期への最後の玄関口であるため、ほとんどの生徒にとってエキサイティングな時期です。学生は、高等教育の準備をする方法として、より重い学問的および課外的負荷を負う可能性があります。高校では、学生はジャーナリズム、生物学、高度な外国語のクラスまたは世界史を含む可能性のあるコースの範囲から選択することができます。同時に、学生はボランティア活動や海外旅行などの専門的な活動に参加し始めることができます。これにより、大学に進学することを選択した場合に、勉強したい分野に触れることができます。
教育の基本原則は、学生が親切になり、コミュニティや世界のメンバーに貢献できるようにすることです。不平等な状況のためにすべての生徒が素晴らしい学校に通う機会があるわけではありませんが、すべての子供たちが家庭でも学校でも、公立または私立で教育を受けることが重要です。学校は、子供たちが新しいスキルと知識を習得し、それを生涯にわたって使用し、積み重ねていく、絶対に確かな場所です。
この記事は、クリエイティブコモンズライセンス(CCL)の下で The Conversation と各著作者からの承認に基づき再発行されています。日本語訳はarchive4kids(Koichi Ikenoue)の文責で行われています。オリジナルの記事を読めます。original article.
[編集者注]
注1: 米国の幼稚園(kindergarten)は小学校に備えるための、4歳から6歳までの子供のための就学前教育機関で、小学校に付設されている場合が多く、大半は公立です。
