[公開日] 2022 年 12 月 29 日午後 10 時 34 分 AEDT
[質問] ガエラ (Gaelle)、12 歳、英国、ブリストル
[答えてくれる先生] Louise Gentle
なんと興味深い質問でしょう!
おへそ (belly button) またはおなかのボタン (tummy button) は、専門的にはへそ (navel または umbilicus) として知られています。
人間には生まれる前にへその緒 (umbilical cord) で母親とつながっているので、へそがあります。 へその緒は、胎芽 (embryo) と呼ばれる胎児 (unborn baby) に栄養を届け、老廃物を取り除く管です。 それは、胎盤(食物と酸素の供給源を提供する母親の器官: placenta)から胎芽のおなかまで走っています。
赤ちゃんが生まれると、口からミルクなどの栄養を摂取できるようになり、へその緒は不要になります。 へその緒は縮み、数週間後に脱落します。 つまり、へそは基本的に、へその緒が赤ちゃんのおなかに付着していた場所からの傷跡です。
人間は哺乳類 (mammals) と呼ばれる動物のグループの一部であり、他の哺乳類の赤ちゃんは、へその緒を通して胎盤から栄養を得て、母親の中で同じように成長します。
人間のへそはかなり大きいので、かなり目立ちます。 また、へそはイルカ、オランウータン、クジラなどの大型哺乳類にも見られます。 ネコ、イヌ、ネズミなどの小型の哺乳類にもありますが、傷跡は大きな穴を形成せず、毛や毛皮で覆われていることがよくあります。
しかし、他の動物の赤ちゃんはさまざまな方法で発達します。 動物は実際には、胚の発生方法に応じて 3 つのグループに分けられます。
最初のタイプは、すでにお話ししたタイプです。胎芽が母親の中で発育し、胎盤から必要な食物と酸素を得る場合です。
2 番目のタイプは、卵を産む動物です。 爬虫類 (reptiles)、鳥類 (birds)、両生類 (amphibians)、そして一部の哺乳類を含むこれらの動物には、赤ちゃんに食べ物を提供するための胎盤がありません。 それでは、彼らにもおへそがあるのでしょうか?
卵を産む動物
子宮ではなく卵子で成長する動物は、それでも食物を必要としています。 しかし、母親からこれを得る代わりに、食物は卵黄嚢 (yolk sac) として知られる卵の特別な領域に存在します。 これは、目玉焼きの真ん中に見える黄色い部分です。 心配しないでください。あなたが食べる卵には赤ちゃんはいません。無精卵です。つまり、赤ちゃんに成長することはありません。
受精卵の胚は、人間の胎芽が生まれるまでは口から飲むことができないのと同じように、栄養価の高い卵黄を口から飲むことができません。 代わりに、卵の中の胚は、胚のおなかに行く卵黄茎 (yolk stalk) と呼ばれる小さな栄養管によって卵黄嚢につながっています。
卵黄茎はへその緒に似ており、赤ちゃんが孵化すると不要になるため乾燥します。 ですから、そうです、卵から生まれた動物にはヘソの傷跡がありますが、通常は非常に小さいため、見るのは困難です。
しかし、トカゲやヘビなどの爬虫類はどうでしょうか。 哺乳類のように胎盤はありませんが、卵を産まないことがよくあります。 彼らは動物の 3 番目のグループに属しています。
卵胎生動物 (Ovoviviparous animals)
これらの動物の場合、胚は卵の中で発育しますが、卵は母親の体内にとどまります。 これらの動物は卵胎生動物と呼ばれます。 母親は、赤ちゃんが生まれる直前に卵を産むことがあります。これは、オーストラリアの哺乳類であるカモノハシ (duck-billed platypus) が行うことです。 多くの場合、卵は母親の体内で孵化するため、生きた赤ちゃんが生まれます。 これが、いくつかのサメとエイが生まれる方法です。
ヘビやトカゲなどの爬虫類は卵胎生であることが多いです。 彼らは生まれつき赤ちゃんとして生きていますが、へその緒を介して母親に結び付けられていません。 代わりに、彼らは卵黄茎を介して、卵黄嚢から栄養を受け取りました。
そうです、すべての動物におへそがあります。 恐竜にもへそがありました! 最近、トリケラトプス (triceratops) の近縁種の化石が、現代のワニに見られる傷跡と非常によく似たへその傷跡とともに発見されました。
しかし、臍帯を介して母親につながっていた動物は、一般的に、卵黄茎を介して卵黄嚢につながっていた動物よりもはるかに大きなへそを持っています。
この記事は、クリエイティブコモンズライセンス(CCL)の下で The Conversationと各著作者からの承認に基づき再発行されています。日本語訳は、archive for kidsの翻訳責任で行われています。Webサイトでオリジナルの記事を読めます。