

[公開日]:2025年9月12日 午前3時03分 AEST
[質問]:ラヴィーン、3歳、グラスゴー、英国スコットランド
[答えてくれる先生]: Louise Gentle

ラヴィーンさん、こんにちは。
簡単に答えると「はい」ですが、興味深いのは なぜかということです。
鼻クソ (Bogies)、あるいは一部の国では「ブーガー: boogers」と呼ばれるものは、鼻の粘液からできています。おそらくあなたはこの粘液を「鼻水: snot」と呼ぶでしょう。鼻水は鼻から分泌され、汚れや細菌、その他の厄介なものを捕らえるのに役立つため、とても重要です。これにより、これらの厄介なものが体内に入り込み、損傷を引き起こしたり、病気になったりするのを防ぐことができます。鼻水には抗体も含まれています。抗体とは、体が感染症と戦うのを助ける特別な白血球 (white blood cells) です。つまり、鼻水は私たちの体を守るのにとても役立っています。
鼻水は、私たちが匂いを嗅ぐのにも不可欠です。粘液は微細な匂いの粒子を捕らえ、それを鼻にある特殊な嗅覚受容体 (smell receptors) へと送ります。私たちはこれらの嗅覚によって、食べ物などの様々な匂いを識別することができ、これは野生動物の生存にとって特に重要です。
動物の中には、人間よりもはるかに優れた嗅覚を持つものがあります。ゾウ (elephants) は、食べ物や水を嗅ぎ分け、捕食者を感知し、さらには家族を認識するために嗅覚を使います。しかし、動物が風邪をひくと、鼻水の量が増え、正しく匂いを嗅ぐ能力が低下します。
鼻クソとは、鼻孔に溜まった乾燥した鼻水のことです。
どの動物が鼻水を出すのでしょうか?
すべての生物は身を守る必要があり、嗅覚を持っています。つまり、すべての動物は何らかの鼻水を持っています。中には、牛、馬、サイなど、巨大な鼻と鼻孔を持つ動物がいて、大量の鼻水を出すのです。イルカ (dolphins) やヘビ (snakes) など、嗅覚が限られている動物もいます。彼らは匂いを嗅ぐのではなく、味わうのです。
動物の中には、鼻水さえも食事に取り入れているものもいます。コウモリダコ (vampire squid) は海中の海雪(マリンスノー)を餌としています。海雪は鼻水だけでなく、糞や死骸も含まれています。コウモリダコは海に落ちる海雪を集め、十分な量になったらそれを食べます。
Vampyroteuthis.jpg: Uploaded 21:15, 5. Jan 2004 byderivative work: Martin (talk) – Vampyroteuthis.jpg, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=10901756による:コウモリダコは海の深いところに生息しています。

ウミイグアナ (marine iguana ) はくしゃみをする動物の中でも特にくしゃみが強い動物です。好物の海藻から摂取する大量の塩分を体外に排出するために、大量の鼻水を出します。

鳥の鼻クソ
嗅覚に頼る動物は粘液をより多く分泌します。犬は嗅覚の達人で、湿った鼻を持つことで知られています。しかし、ほとんどの鳥は嗅覚がそれほど優れていません。これは、鳥類が生き残るために必要な情報のほとんどを、視覚や聴覚といった他の感覚から得ているからです。
ほとんどのフクロウは夜に獲物を狩るため、他の感覚よりも優れた聴覚に頼る傾向があります。つまり、他の多くの動物ほど嗅覚を使わないということです。そのため、大量の鼻水を出す必要はありませんが、それでも鼻水は出ますし、鼻クソも出ます。フクロウの嗅覚の悪さが、私やフクロウの保全研究をしている友人たちが鼻クソのあるフクロウを見たことがない理由かもしれません。では、これからはもっと詳しく見るようにしましょう!
優れた嗅覚に頼る鳥類もいます。ニュージーランドに生息する飛べない鳥、キーウィ (Kiwis) は細長いくちばしと優れた嗅覚を持ち、土の中のミミズを嗅ぎ分けることができます。
写真:Kiwi birds have long beaks. kosala000000/Shutterstock:キーウィは長いくちばしを持っています。


By Charles J. Sharp – Own work, from Sharp Photography, sharpphotography.co.uk, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=47807279 キューバ上空を飛行中のヒメコンドル
ヒメコンドル (Turkey vultures) は驚異的な嗅覚でも知られています。何マイルも離れた場所から死骸などの食べ物の匂いを嗅ぎ分けることができ、葉っぱの下の腐った肉も、露出した肉と同じくらい素早く見つけ出します。
海鳥の中には、鼻を使って匂いの地図を作り、自分の位置を認識している種もいます。これは、航路を定める地形のない外洋を長距離移動する移動の際に役立ちます。
くしゃみをするウミイグアナのように、海鳥は飲み込んだ海水や食べた塩辛い獲物によって体内に蓄積した塩分を排出する必要があります。これらの鳥は、鼻から常に鼻水が垂れており、粘液が垂れているように見えることがよくあります。しかし、実際には、この粘液は目の近くにある塩分腺 (salt glands) から分泌されています。
これらの鳥は皆、嗅覚を助けるために大量の鼻水を分泌します。
どの動物が鼻クソをほじるのでしょうか?
科学者によると、90%以上の人が鼻をほじったことがあると認めています。10代の若者は平均して1日に4回も鼻をほじっているそうです。きもい!
鼻をほじる習性は、ゴリラ (gorillas)、チンパンジー (chimpanzees)、キツネザル (lemurs) などの霊長類にも見られます。最近、非常に長い中指を持つ不気味な見た目の動物、アイアイ (aye-aye) が鼻をほじり、その鼻くそを食べている様子が撮影されました。

指を持つ動物だけが鼻くそをほじることができます。動物がなぜ鼻くそをほじるのかははっきりと分かっていませんが、鼻水が乾くと不快感を覚え、鼻を詰まらせることがあるため、呼吸を楽にするためにそうしているのかもしれません。

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